【最新】ウクライナ情勢 ロシアが軍事侵攻 戦況地図とともに詳しく 各国の外交や支援は(12月10日の
ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる10日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナとは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(12月9日の動き) ウクライナ情勢 戦況の解説記事はこちら ゼレンスキー大統領 “NATO加盟までの間 外国軍駐留も検討”
ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナに対する支援のあり方をめぐり、フランスのマクロン大統領はことし2月、欧米側が地上部隊を派遣する可能性について「いかなることも排除されるべきではない」と述べました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は9日「その立場について考え取り組むことができる」と述べ、NATO=北大西洋条約機構に加盟するまでの間、外国の軍が駐留する案についても検討する考えを示しました。
しかし「いつウクライナがNATOに加盟できるのか明確な理解が必要だ」と述べ、まずは加盟に向けた道筋がつけられることが大事だと強調しました。
一方、ゼレンスキー大統領は、十分な兵力を確保するために動員の対象年齢を引き下げるべきだとアメリカが主張していることを念頭に「優先すべきはミサイルの供与とロシアの軍事力の削減で、動員年齢の引き下げではない」とSNSに投稿し、ことし4月に27歳から25歳に引き下げた動員の対象年齢を、さらに拡大する考えはないと強調しました。
アメリカのトランプ次期大統領は8日、SNSへの投稿でロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐって「即時に停戦し交渉を開始すべきだ」と両国に呼びかけました。
そのうえで「私はウラジーミルをよく知っている。彼はいまこそ行動すべきだ」として、ロシアのプーチン大統領に停戦に向けた対応をとるよう促しました。
そして「中国は助けになる」として、ロシアと関係の深い中国の役割にも期待感を示しました。
トランプ氏の投稿についてロシア大統領府のペスコフ報道官は「注意深く読んだ」とした一方で「交渉を拒否し続けているのはウクライナだ」と批判し、ロシアが一方的に併合したウクライナの4つの州からウクライナ軍が撤退することなどが交渉開始の条件だと強調しました。
ウクライナのゼレンスキー大統領も8日、SNSで「何よりもまず、平和が確実に保証されるかについて話すべきだ。プーチンを止めるためにアメリカと全世界に期待している」と述べ、仮に交渉を始めるにしてもロシアが再び侵攻できないようウクライナに対する安全保障が重要だと訴えました。
ロシアとウクライナもそれぞれ従来の主張を展開しましたが、来月に大統領への就任を控えたトランプ氏に対して即座に反応した形となり、今後トランプ氏側が双方の主張も踏まえて停戦交渉に向けた道筋をつけられるかが焦点です。