【5日大雪情報】今シーズン1番の寒気 日本海側で雪強まる 北陸~新潟 東北南部 短時間で積雪急増のお

今シーズン1番の強い寒気が流れ込み、日本海側を中心に雪と風が強まっています。北陸や新潟県、東北南部では帯状の雪雲を作り出す「JPCZ」がかかって短い時間で積雪が急増するおそれがあり、気象庁は大雪や猛吹雪、吹きだまりによる交通への影響、それに高波に警戒するよう呼びかけています。

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【4日】帯広の降雪量 全国過去最多 日本海側で積雪急増か

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各地の警戒が必要な時間帯

各地で大雪と暴風雪に警戒が必要な時間帯は5日午前11時時点で次の通りです。

日本海側で雪強まり積雪増

気象庁によりますと、日本付近は、今シーズン1番の寒気が流れ込み冬型の気圧配置も強まっているため、北陸や新潟県、東北南部では、雪が強まっています。

午後11時までの6時間に降った雪の量は山形県新庄市と新潟県関川村の下関で24センチ、山形県米沢市で16センチ、福島県会津若松市で15センチなどとなっています。

また、午後11時の積雪は、山形県小国町で1メートル87センチ、北海道帯広市で92センチ、富山市で52センチ、金沢市で23センチ、石川県輪島市で15センチと各地で平年を上回っています。

また、西日本のふだん雪に慣れていない地域にも雪雲がかかり、山口県や愛媛県、高知県に大雪警報が発表されています。風も日本海側を中心に強まり、猛吹雪となっているところがあります。

5日午後11時までの3時間に観測された最大瞬間風速は京都府京丹後市丹後で25.8メートル、山形県酒田市で25メートルちょうどなどとなっています。

【更新中】全国の24時間降雪量 北陸、新潟、東北南部積雪急増

今後の見通しです。北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となり、ふだん雪の少ない太平洋側の平地でも積雪となる所がある見込みです。

特に北陸や新潟県、東北南部では、6日にかけて帯状の雪雲を作り出す「JPCZ」がかかって、短い時間で積雪が急増するおそれがあります。

6日夕方までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで東北と新潟県で100センチ、岐阜県で80センチ、北陸で70センチ、近畿で60センチ、北海道と中国地方で50センチ、関東甲信で40センチ、四国で30センチ、九州で15センチと予想されています。

さらに、7日夕方までの24時間には、いずれも多いところで東北と新潟県で70センチ、北陸と岐阜県で50センチ、近畿と中国地方で40センチ、四国で30センチ、関東甲信で20センチなどと予想され、その後も雪は強まり、2日8日の夕方までの24時間には東北や北陸、新潟県、岐阜県、近畿の多いところで70センチの雪が降ると見込まれています。

また、北日本を中心に風も強く、猛吹雪が続くおそれがあります。あすの最大風速は北海道と新潟県で23メートル、東北で20メートル、北陸で18メートルと予想され最大瞬間風速は30メートルから35メートルに達すると予想されています。

海上は全国的に波が高くなって大しけとなるところがある見込みです。気象庁は、大雪や猛吹雪、吹きだまりによる交通への影響、高波に警戒するとともに、着雪に伴う停電や倒木、雪崩に注意するよう呼びかけています。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。

今回の寒波は、6日にかけて一度、ピークを迎えますが、9日ごろにかけて断続的に強い寒気が流れ込み、影響が長く続くのが特徴です。

気象庁と国土交通省は大雪が予想されている地域では不要不急の外出を控え、予定の変更を検討するよう呼びかけています。やむをえず車を運転する場合は、燃料を満タンにし必ず冬用タイヤを装着した上で、立往生に備え雪かき用のスコップや防寒着、毛布、携帯電話のモバイルバッテリー、食料などを用意するようにしてくださ

大雪の原因 JPCZ=日本海寒帯気団収束帯とは

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【ドローン映像】帯広上空の様子

大雪に見舞われた北海道帯広市で、5日午前11時半すぎにNHKが上空からドローンで撮影した映像です。

帯広市の住宅街は、広い範囲にわたって一面、白い雪に覆われ、建物の屋根には多くの雪が積もっていました。

また、道路では重機などを使って除雪作業を行う人の姿が見られ、道路脇には、雪が積み上げられていました。

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【タイムラプス動画】大阪城も雪 “強く・長い” 寒波 影響おそれ

今回の寒波は、6日にかけて一度、ピークを迎えますがその後も寒気が流れ込むため、影響が長く続くのが特徴です。

気象庁と国土交通省は、大雪が予想されている地域では不要不急の外出を控え、予定の変更を検討するよう呼びかけています。

やむをえず車を運転する場合は、燃料を満タンにし、必ず冬用タイヤを装着した上で、立往生に備え雪かき用のスコップや防寒着、毛布、携帯電話のモバイルバッテリー、食料などを用意するようにしてください。

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除雪機の事故に特に注意

今回の大雪で除雪に伴う事故もすでに発生するなか、専門家は複数人で作業を行うことなどを徹底してほしいと指摘しています。

今回の大雪では4日から5日朝にかけて除雪機に指を巻き込まれるなどしてけがをする事故が北陸で起きています。

大雪による災害に詳しい長岡技術科学大学の上村靖司教授によりますと、除雪機には雪を砕いて飛ばす機能がありますが、雪が詰まった場合、手を入れて取り除こうとすると事故が起きやすいとして、必ずエンジンを切ってから、手ではなく専用の棒を使って行ってほしいとしています。

雪かきの注意点は?

雪かきなどの除雪作業を行う場合は、事故が起きた時にすぐに対応できるよう、必ず複数人で行って欲しいとしています。

その上で、軒下に入るときは屋根の上を確認する、水路などに近づいて転落しないよう周囲をよく確認する、といった点に気をつけてほしいと呼びかけています。

ふだん雪が少ない地域「転倒」「行き倒れ」に注意

一方、今回は九州や四国などふだん雪の少ない地域でも大雪となっていて、除雪以外の場面でけがをするケースも多いとしています。

上村教授は、こうした地域で起きる事故としては「転倒」が圧倒的に多いほか、車が雪にはまって動けなくなった際に、車外に出て途中で倒れ、救助が間に合わない「行き倒れ」が多いとして、無理して外出しないことも有効な対策だとしています。

また、除雪についても、寒波が過ぎれば雪は数日で溶けるため無理に行う必要はないとして、仮に行う場合も邪魔にならない場所に寄せておくだけで十分だということです。

長岡技術科学大学 上村靖司教授

上村教授は「高齢者で1人暮らしをしている人もいると思うが、ちょっとした声かけなどが事故を防ぐ意味では非常に有効なので、コミュニケーションも大事にしてほしい」と話しています。

2025-02-24 02:22 点击量:0