欧博abg岡山 山火事 山林火災5日目 延焼範囲約559ヘクタールで過去最大規模 岡山市と玉野市一部

岡山市で発生した山林火災は、最も多いおよそ400人態勢で消火活動が行われ、26日までと比べると、火の広がりは抑えられているものの、まだ消し止められていません。27日夜からは雨の予報で、消防は夜を徹して対応にあたることにしています。

今月23日に岡山市南区飽浦で発生した山林火災は、27日正午の時点で延焼の範囲が隣接する玉野市を含むおよそ565ヘクタールに拡大し、岡山県内の山林火災としては最大の規模となっています。

これまでに、住宅や倉庫など6棟の建物に被害が出ています。

一方、けがをした人は確認されていません。

27日は自衛隊のヘリなど11機が出て、火災発生以来、最大規模となるおよそ400人の態勢で上空と地上から消火活動が行われました。

消防によりますと、26日までと比べると火の広がりは抑えられていて、玉野市は、玉野市方面への延焼の危険性は低くなったとして番田地区と北方地区に出していた避難指示を解除しました。

ただ、依然として火を消し止めるめどは立っていないということで、岡山市南区の小串地区の一部には引き続き避難指示が出されています。

岡山県南部では27日夜に雨が降る予報となっていて、1時間に降る雨の量は多いところで20ミリと予想されています。

消防は住宅地などへの延焼を食い止めるため、夜を徹して消火活動にあたることにしています。

住民「十分な量の雨が降ってほしい」

岡山県南部では、27日夜に雨が降る予報となっていて、住民からは早く火が消し止められてほしいという声が聞かれました。

岡山市南区の宮浦地域に住む71歳の男性は「早く岡山でも雨が降り出して、あすにかけて十分な量が降ってほしいです。1日も早く鎮火してほしい」と話していました。

別の82歳の男性は「雨に期待はしますが、岡山は『晴れの国』と言われているので、火種が消えるほど降るのかはわからないと思います。もし霧のような路面が濡れるぐらいの雨だったら鎮火までは期待できないです」と話していました。

避難の男性「しっかりと雨降ってほしい」

26日夜に岡山市南区飽浦地区の中学校に避難した60代の男性は「夜遅くなると火がより見えた。消防が家に火が近づいても大丈夫なようにしてくれたが、それでも不安で怖さを感じたので、安全確保のために中学校に避難した。きょうは雨の予報だが、雨が降るときには風もあるのでしっかりと雨が降ってほしい」と話していました。

27日朝

岡山市長「予断は許されない状況」

大森市長は27日朝の会見で、現在の火災の状況について「さらなる延焼は食い止められているが、再燃も懸念され、予断は許されない状況だ」と述べました。

地上から入りにくい山中で火だねがくすぶっている状況だということで、ヘリによる上空からの散水とともに、地上では山際に近い集落で住宅への延焼を防ぐことに重点を置いて消火活動を行っているということです。

今後の見通しについては「いつになったら鎮圧するか。雨がふれば火だねも消えていくこともあるだろうが、鎮圧の可能性があるという表現は言いにくい。雨も期待されるが、地道な消火活動を行い、あすの朝、状況を判断したい」と述べました。

周辺の保育園は休園 別の保育園などで受け入れ始まる

山林火災の影響で現場周辺の保育園などが休園となっていることから、岡山市は27日から別の保育園などで子どもたちの受け入れを始めました。

山林火災の現場周辺にある岡山市南区の小串保育園と甲浦認定こども園は火災発生翌日の24日から休園していて、市は通っている園児あわせて157人を27日から別の保育園などで受け入れています。

このうち、甲浦認定こども園からおよそ15キロ離れた灘崎認定こども園には、午前7時半ごろから保護者に連れられた子どもたちが登園していました。

環境の変化による子どもへの影響を抑えようと、元の園で担当していた職員が受け入れ先でも引き続き保育にあたるということです。

5歳の男の子と3歳の女の子を預けた29歳の女性は「きのうまでの3日間は夫と交代で休みを取りながら自宅で面倒をみていた。きょうから出勤できるようになったし、ふだん担当している先生に見てもらえるのがメリットだと思います」と話していました。

甲浦認定こども園の渡邊美由岐園長は「みんなが元気で登園するのを見てひと安心した。これまでと違う場所ではあるが子どもたちが安心して過ごしていけるように職員みんなで受け入れに努めたい」と話していました。

2025-04-25 03:53 点击量:6