欧博再び脚光浴びる「平成ギャル」はなぜ消えた? NHK朝ドラでも話題

「平成ギャル」が再び脚光を浴びている。
1990年代後半から2000年代前半に流行した濃いメークやファッションを取り入れた動画がSNS(ネット交流サービス)に相次いで投稿されている。24年度後期のNHK連続テレビ小説「おむすび」でも、主人公の橋本環奈さんが平成ギャルを演じる。
ただ、街中であの特徴的な外見はあまり見かけない。なぜか。専門家に聞いた。【岡田英】
<主な内容>
・いいとこ取りのリミックス
・「ガングロ」は広がらず
・渋谷はビーチ?
・インターネットが滅ぼした
茶髪、焼けた肌に目元を強調した「ギャルメーク」の再現、ルーズソックスに制服姿の女子高校生にふんしての「パラパラ」……。
動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」には、平成ギャルになりきる令和ギャルの動画がいくつも投稿されている。若者の消費行動のマーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」は、24年のトレンド予測に「ギャル体験」を挙げた。
「Z世代がレトロなものとして面白がり、いいとこ取りのリミックスとして楽しんでいる」
メディア環境学者の久保友香さんは、90年代後半以降に生まれた若者が平成ギャルに注目する現状をこう分析する。
平成ギャルと一口にいっても、そのトレンドは変遷してきた。
90年代前半、東京・渋谷に出現した「コギャル」は、茶髪に焼けた肌、ミニスカートの制服にルーズソックス姿だった。それが顔を黒くした「ガングロ」、目の周りや唇を白く塗り奇抜なファッションをする「ヤマンバ」へと過激化した。
近年は、「デカ目(メーク)」「ルーズソックス」「巻き髪」といった特徴をピックアップ。それらを思い思いに取り入れてSNSで見せ合う。こうした動きは20年ごろから盛り上がったといい、久保さんは「二つの転換点」を指摘する。
「ガングロ」は広がらず一つ目はショート動画の広がりだ。
ティックトックやインスタグラムなどで、自分の趣味やライフスタイルを短い動画で手軽に発信できるようになった。
二つ目は、新型コロナウイルスの感染拡大だ。平成ギャルが流行した当時の写真はネット上に散らばっており、服などの関連グッズもフリーマーケットアプリで入手できる。在宅時間が増え、これらが掘り起こされて若者に広がったとみる。
ギャル文化の発信やビジネス利用の動きもあった。
18年、平成ギャルの流行に大きな役割を果たしたストリート雑誌「egg」は、4年ぶりにウェブで復刊した。
20年には民間企業が、予定調和になりがちな会議にギャルを交えて意見交換し、柔軟な発想を導く「ギャル式ブレスト(ブレーンストーミング)」を始め、大企業や自治体に導入が広がった。
一方、「ガングロ」や「ヤマンバ」は、令和ギャルに広がらなかった。コスプレのように取り入れられることはあっても、定着していない。
渋谷はビーチ?平成ギャルの象徴だったガングロはなぜ生まれ、消えたのか――。
久保さんは7月に出版した「ガン…
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