欧博allbetプロジェクト事例:戦略立案から実行まで、一気通貫で製造業のデジタル構造改革に挑む

製造領域における課題・アクセンチュアの活動

皆さんは日常生活の中で企業が生産する様々な製品を購入すると思いますが、世の中の企業で一つ一つの製品がいくらで作られているか(=製造原価)を適切な粒度で正確に把握できている企業は意外と多くありません。”何をどのくらい作ればどれくらい儲かるのか”というサプライチェーンの基礎になるデータが曖昧だと、どれだけデジタル化を進め、AI予測の仕組みなどを導入してもAIが取り込む基礎データが正しくないため、正しい経営判断が下せないことになります。従って、製造原価を適切な粒度で把握することが製造領域のDXの最初の一歩になりますが、このお客様も原価データの粒度・取り方が工場毎や工程毎にバラバラで、製造原価を正しく把握できていない状態でした。

上記の課題を解決すべく、アクセンチュアの業務とテクノロジーメンバー複数名でチームを組成し、私は業務チームのリーダーとして取り組みを推進しました。具体的には、お客様の工場の現場視察なども踏まえ、現状、原価情報がどのようなプロセス・粒度で収集されているのかを把握、課題抽出を行い、適切な方法と粒度で製造原価を捉えるための新しい業務プロセスの設計を行いました。

アクセンチュアとしての支援範囲は”業務設計”で終わりではなく、現在は実際に期間を決めて”原価データの収集→分析”のトライアルを実施し、理論通りに正しく原価データが把握できるかの検証を行っています。この検証プロセスが一筋縄ではいかず、日々チームメンバーと検証結果を元に業務プロセスの修正を行い、プロセスの高度化に取り組んでいます。また、業務プロセスを効率よく実行するためのデジタルツール導入についても並行してお客様と討議を行っています。まだプロジェクトとしては道半ばですが、原価分析の手法を一つの工場で確立させ、将来的にグローバル全体の工場へ横展開することが中長期のミッションです。

2025-11-02 16:00 点击量:2