欧博【詳細】ウクライナ情勢 ロシアが軍事侵攻 戦況地図とともに詳しく 各国の外交や支援は(12月20

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる20日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナとは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(12月19日の動き) ウクライナ情勢 戦況の解説記事はこちら キーウにミサイル攻撃で複数の死傷者 ロシア国防省“報復”

ウクライナの首都キーウの市当局などによりますと、20日朝、ロシア軍のミサイル攻撃があり、これまでに1人が死亡し、10人がけがをしたということです。

また市内の暖房を供給する施設に被害があり、住宅のほか多くの医療施設や学校などで暖房が使えなくなっているとしています。

ロシア軍の攻撃には弾道ミサイルが含まれていたとしています。

一方、ロシア国防省はこの攻撃について、ウクライナ軍の施設や防空システムに対して射程の長いミサイルによる攻撃を行ったと明らかにしました。

攻撃は、18日にウクライナ軍がロシア南部のロストフ州にある化学工場に対して、アメリカから供与された射程の長いミサイル「ATACMS」6発や、イギリスから供与された巡航ミサイルの「ストームシャドー」4発を使って攻撃したことへの報復だとしていて、攻撃の応酬が続いています。

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在日ウクライナ商工会議所設立 経済的連携強化し 復興後押しへ

ロシアによる軍事侵攻を受けるウクライナと日本の経済的な連携を強化し、現地の復興を後押ししようと、日本に住むウクライナ人などが商工会議所を設立し、20日初めての会合が都内で開かれました。

在日ウクライナ商工会議所は日本に住むウクライナ人など8人が設立したもので、都内のウクライナ大使館で初めての会合が開かれ、今後の活動方針などが話し合われました。

商工会議所では、日本の企業によるウクライナへの投資や技術移転のサポートを行ったり、ウクライナ企業が日本に進出するための手続きを支援したりして、ウクライナと日本の経済的な連携を強化し、現地の復興を後押ししたいとしています。

ウクライナ大使館で経済を担当するオトゥベルチェンコ参事官は、「ウクライナの企業にとって日本はとても大きな市場であるとともに、多くの日本企業がウクライナの復興に参加するため、協力関係を築こうとしている。商工会議所が企業にとっていいパートナーになると信じている」と話していました。

滋賀県彦根市でウクライナ料理店を営み、商工会議所の理事長を務めるカテリーナ・ヤボルスカさんは、「ウクライナと日本の企業が出会い、協力しあえるよう両国をつなぐ懸け橋になりたい」と話していました。

ゼレンスキー大統領 トランプ氏就任後 停戦向け協議を

ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ベルギーの首都ブリュッセルでEU=ヨーロッパ連合の首脳会議に出席したあと、記者会見を行いました。

この中で、ゼレンスキー大統領は「ロシアとの停戦を実現するには、停戦後に何が起きるのか見通しがつかなければならない。トランプ氏の大統領就任を待ち、プーチン氏をどのようにして止めるのか真剣な計画を立て始めたい」と述べ、トランプ次期大統領が来月20日に就任したあと、ロシアとの停戦を実現するための具体的な協議を、欧州各国と行いたいとの考えを示しました。

また、ゼレンスキー大統領はロシアとの停戦を実現させ、和平交渉を始めるには、将来のロシアによる侵攻を抑止し、ウクライナの安全が確保されることが必要だと訴えていて、ヨーロッパの一部の国は、停戦が実現した場合の軍の部隊の派遣を提案しています。

これについて、ゼレンスキー大統領は「NATO=北大西洋条約機構に加盟するまでの代替案となりうる」と述べ、今後さらに詳細な協議を進めたい考えを示しました。

ロシア国防省 “新たに2つの集落を掌握”

ロシア軍が攻撃を続けているウクライナ東部のドネツク州の状況について、ロシア国防省は19日、新たに2つの集落を掌握したと発表しました。

こうした中ウクライナ軍のシルスキー総司令官はSNSで、イギリス軍のトップ、ラダキン参謀長と電話会談を行ったと明らかにしました。

シルスキー氏はラダキン氏に対し、前線の状況について「依然として非常に厳しい」と説明したうえで、「ここ数日、ロシア軍は複数の地域で再び同時に攻勢を強めている」と伝えたと明らかにしました。

ウクライナ軍参謀本部 “ロシア南部の製油所を攻撃”

ウクライナ軍参謀本部はSNSで、ロシア南部ロストフ州にある製油所を攻撃したと19日、発表しました。

それによりますと、製油所はロストフ州で唯一操業していて、ロシア軍に対する補給を担っていたということで、攻撃によって火災が発生したとしています。

これについてロシア国防省は製油所に攻撃を受けたとしたうえで、ウクライナ軍がアメリカから供与された射程の長いミサイル「ATACMS」6発や、イギリスから供与された巡航ミサイルの「ストームシャドー」4発を使用したと主張しました。

ロシア国防省は、すべての「ATACMS」のほか、「ストームシャドー」4発のうち3発を迎撃したとしたうえで、今後、報復措置を取るとしています。

プーチン大統領 ウクライナ軍事侵攻「目標に近づいている」

ロシアのプーチン大統領は、19日、年末の記者会見と、国民からの質問に答えるイベントを4時間半にわたって行いました。

この中で、プーチン大統領はウクライナへの軍事侵攻について「当初掲げた目標に近づいている」と述べ、ロシア軍が戦果をあげているとして、侵攻を継続する姿勢を改めて示しました。

そのうえで、停戦交渉について「われわれは常に交渉と妥協の用意はある。しかし、相手側にその用意が必要だ」と述べ、ウクライナ側の妥協が必要だと強調しました。

このイベントは、国営テレビなどを通じて生中継され、ロシアがウクライナ侵攻を開始して来年2月で3年となる中、プーチン大統領としては、ロシア軍が戦果をあげているとして妥協しない姿勢を強調し、国民に理解を求めたものとみられます。

ウクライナ情勢 ロシアによる軍事侵攻 最新情報・解説 - NHK特設サイト

2024-12-26 17:54 点击量:2