コンゴ民主共和国 原因不明の病気 マラリア検査に陽性反応
アフリカ中部のコンゴ民主共和国で広がるインフルエンザに似た症状の原因が分からない病気について、WHO=世界保健機関は感染者から集めたサンプルを分析したところ、一部がマラリアの検査に対して陽性を示したことを明らかにしました。
WHOは複数の病気が関係している可能性もあるとして、今後も調査を続けることにしています。
アフリカのコンゴ民主共和国ではインフルエンザに似た症状の病気が広がっていて、WHOによりますと、これまでに400人余りが感染し、子どもを中心に少なくとも31人が死亡しました。
これについてWHOのテドロス事務局長は10日、感染者から採取した12のサンプルのうち、10のサンプルが、蚊が媒介する感染症のマラリアの検査に対して陽性反応を示したことを明らかにしました。
マラリアは、感染すると発熱などの症状があらわれ、WHOによりますと、2022年には世界各国であわせて60万人以上が死亡し、このうちコンゴ民主共和国ではおよそ7万人が死亡したと推定されています。
WHOは、複数の病気が関係している可能性もあるとして、今後も調査を続けることにしています。
テドロス事務局長は「感染が起きている地域では栄養失調やワクチンの接種率が低いことから、子どもたちがマラリアや肺炎などにかかりやすい状態だ」と述べたうえで、さらに多くのサンプルを調べ、正確な原因を突き止める考えを示しました。
2024-12-22 01:45 点击量:2