欧博abg百日せき ことしの累計患者数が4100人に 去年1年間を上回る

子どもを中心に感染し激しいせきが続く「百日せき」について、全国の医療機関からことし、これまでに報告された患者の数は4100人と去年1年間を上回りました。乳児が感染すると重症化することがあり、専門家は「生まれて2か月になったら速やかに定期接種のワクチンを打つことが重要だ」と呼びかけています。

百日せきは激しいせきが続く細菌性の感染症で、特に生後6か月以下の乳児が感染すると、重症化して死亡するおそれもあります。

国立感染症研究所などが統合されて1日から発足した「国立健康危機管理研究機構」によりますと、3月23日までの1週間に、全国の医療機関から報告された患者の数は458人で、ことしの累計の患者数は4100人となりました。

去年1年間の患者数は速報値で4054人で、ことしはすでにこれを上回っています。

都道府県ごとの累計の患者数をみますと
▽大阪府で336人
▽東京都で299人
▽新潟県で258人
▽沖縄県で252人
▽兵庫県で233人などとなっています。

機構によりますと、生まれて間もない乳児では、特徴的なせきがみられず、かわりに息を止めるような「無呼吸発作」が起きて、呼吸が止まる危険性があるほか肺炎や脳症を起こすこともあり特に注意が必要だということです。

東京都立小児総合医療センターの堀越裕歩 部長は「新型コロナの感染対策で百日せきの患者も少ない時期が続いたため、免疫のない人が一定数いることから患者が急増していると考えられる。生後2か月から受けられる定期接種のワクチンに百日せきのワクチンも含まれているので、打てる月齢になったら速やかに接種することが重要だ」と話しています。

2025-04-05 20:48 点击量:6