欧博娱乐石川 能登地方で震度5弱 一夜明け 住民などから不安の声
26日夜の地震では、石川県の輪島市と志賀町で震度5弱の揺れを観測し、県によりますと、震度4の揺れを観測した津幡町で70代の女性1人がけがをしたということです。
ことし1月の能登半島地震で大きな被害を受けた輪島市では、地震から一夜明けて、住民などから不安の声が聞かれました。
50代の男性は「地震が発生した時は寝ていましたが、緊急地震速報で起きました。元日の地震を思い出して怖かったです」と話していました。
復旧工事のため神奈川県から来ている建設会社の70代の男性は「地震が発生した時は能登空港の近くにある宿舎にいました。今後も地震が発生する可能性があると思うので注意したいです」と話していました。
地震を受けて、県内では災害ボランティアの活動や防災訓練が中止になるなどの影響が出ています。
石川県によりますと、ことし9月の豪雨災害を受け復旧作業が進められている輪島市と珠洲市では、27日に予定されていた災害ボランティアの活動が中止になったということです。
28日以降の活動については現地の状況を確認して判断するとしています。
また、震度3の揺れを観測した白山市にあるショッピングモールで27日に予定されていた消防の防災訓練も中止となりました。
地震で震度4の揺れを観測した石川県珠洲市にあるタクシー会社では、ことし1月の能登半島地震で被害を受けていた建物の壁の一部が剥がれ落ちたということです。
珠洲市野々江町のタクシー会社「スズ交通」の社員によりますと、26日夜の地震で大きな被害はありませんでしたが、建物内部の壁の一部が剥がれ落ちていたということです。
この壁は1月の地震で被害を受けていて、26日夜の地震でさらに剥がれ落ちたということです。
このタクシー会社は能登半島地震の被害を受け、ことし3月に営業を休止していましたが、住民の要望を受けて6月から営業を再開しています。
社員の白木憲一さんは「昨夜の地震で会社の営業に影響は出ていませんが、月の地震の時の怖さがよみがえり、心配な気持ちになりました。断水は復旧しましたが、能登半島地震の被害で会社の水道は使うことができない状況が続いていて、洗車にも苦労しています。地震前のようにタクシーの営業ができる日が早く来てほしいです」と話しています。
石川県が午前8時の時点でまとめたところ、震度4の揺れを観測した津幡町で70代の女性が転倒して顔をぶつけ、けがをしたということです。
また、市や町を通じて確認したところ、この地震による建物などの被害は確認されていないということです。
このほか、県内の道路や河川などについても現地で確認を行っていますが、この地震による被害の報告は入っていないということです。
林官房長官は27日午前の記者会見で「これまでに軽傷者が1人で、建物やライフラインなどへの被害はないと報告を受けているが、引き続き被害状況の把握に努めたい」と述べました。
そのうえで「今回の地震は能登半島地震の一連の地震活動とみられる。揺れの強かった地域の人たちは、ことしに入ってたび重なる災害を経験し、夜遅い時間帯の大きな地震に大変不安な気持ちになられたかと思う。今後1週間程度は最大震度5弱程度の地震が発生するおそれがあり、家具の固定など日頃からの備えを再確認してもらいたい」と述べました。